ひさしぶりに

2006 5月7日

ひさしぶりのエッセイだ。そういえば今度久しぶりに東京へ行く。そして久しぶりに実家の掃除をした。本家の家の掃除はひさしぶりだ。実は本家の長男なのね、忘れてた。墓参りして、草むしりして、木を切った。かなり広いから手間だったけど、家族でやったから苦痛じゃないし、終わった後気分が良かった。

僕たちは現代、個人という生き方を問われていると思う。だから家からの断絶、歴史の断絶があったし、横のつながりも拒否して来た。自分が絶対的で他人などいない、経済の中の良質な部品を目指して来た。それは西洋型の個人主義ではなく、幼児性の強い自分主義だった気がする。日本的合理主義は墓参りなど否定して来た。存在していないものに対して無意味ではないか。そうじゃなくて、やっぱり生きている人のためにあるんだね。自分という存在が繋がってゆくという証。だから現実にあろうがなかろうがあの世は必要だろう。

いい汗かいた。お茶を飲んで、帰ってみんなでゆっくりした。都会から見ると平屋って贅沢だな、そんなふうにおもう。いい風が吹いて黄色い蝶が飛んで来た。なんだかおやじが挨拶に来た気がした。