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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2011 7月25日
絵師ですよ、絵師。
そういやギャラリーの片山さんにそう言われた。肖像画を描いて相手の家に永遠に根付く。昔の画家はこうしてたんだろうなあ、と改めて実感する。不思議な気分でもあり、当然のような気もする。僕の個人は絵の中にしかない。筆のタッチであり紙の感触の中にしか。音楽家は過去の名曲を何度もカバーする。歌のみに個人がある。昔は画家もそうだった。当たり前の世界に触れたい。つまりこれは人間にとって最も難しいこと、意識を変える作業を行っている。しかし好きでもなかった絵描きというものにここまでかかわるとはね。好き嫌い関係なく続いているものなんで、家族に近い。家族は近すぎて好き嫌いを言うのは恥ずかしい。からだに寄り添っているものだ。自分にとって絵はそういう存在だ。あんまり好きだと描けないんじゃないかな。大事にしない方がいい。息を吐くのを深く考えないのと同じ。
なんでしょう。建築に似たようなもんかな。個人の家の建築で評判になるものがあって、でも写真でしか見たことがない。しかしその家があるという評判と影響は大きく広がる。ルイスバラガンの建築はメキシコにあってその素晴らしさは写真でしか知らない。しかし僕の心に深く響いている。今やっている「仕事」はそういうもんかもしれない。20世紀も終わったしそろそろ元に戻そうや。人間本来に根ざした世界に。えらいひとはえらい場所でがんばってもらうさ。おれは一介の生活者。ただそれだけ。
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