ほんで

2004 7月

新聞記者のゆうせいと知り合ってはや15、6年。同郷とはいえこんなにも長く続くとは思わなかった。同じ学校へ行ったこともないし、たまたま共通の友人を交えて知り合っただけだ。

社会部のバリバリのエースで石原慎太郎なんかとも懇意で講演もしたりするらしいが、二人で 話すときは女の話ばかりだ。

それで口癖が「ほんで?」だ。土佐弁で「それで?」の意味だけど、突然メールでこれだけ送って来たりする。

昔はよく二人で女遊びをしていた。合コンもよくやったし、なんだかんだよく遊んだ。やつは「おれらあとおったら楽しいに決まっちゅう」などとほえ、「土佐藩の血が騒ぐ」などとわけのわからないことを言っていた。それでも成功しているくらいなので、合理的なところははっきりしている。祭りが好きで郷里の祭りには必ず参加している。自分も気がついたら15、6年毎年一緒に付き合っている。まあ端から見たら物好きな二人ということになるが、ここまできたらもう誰も文句も言わない。

今はゆうせいも結婚して息子も生まれて、いいパパになった。

結局女性の話を通して物の見方、生き方、決断力なんかを共感し合っていたんだろうけど、結局ふたりとも恋愛体質であることは間違いない。 あと、人間のどうしようもないバカなところを愛しているところ、か。