ギャグ

2009 2月28日

このまえ久しぶりにマンガ喫茶で「こちら葛飾区亀有公園前派出所」を読む。このマンガは十巻までで、あとはオタク漫画になってつまらない。警察官が大暴れで発砲したりなんだりとメチャクチャ。そこがおもしろい。時代とともに暴れなくなりオタクになった。ギャグには風刺という毒がないと効かない。チャップリンもそう。独裁者、権力者をけちょんけちょんにする。

俺らの時代ではスネークマンショーが憧れだった。ポールマッカートニーの大麻で逮捕された小話。大平首相のKDD汚職疑惑。寝ぼけた犯人に相手にされない警官。ジャングルで毒蛇に噛まれないように注意された兵士たちは直後に爆弾で吹き飛ぶ。小林克也と伊武雅刀の大人びた独特の声色に乗って、大人の黒いギャグが炸裂していた。桑原茂一の抜群にいい選曲に乗って、13歳だった俺の脳に直撃した。反権力、社会的批判を込めたコント・過激な下ネタ。そうそうけっこうエロかったんだよねえ。まあそこも反権力。大人が本気でギャグやったらこうなるという究極の形。あれ以来日本の歴史であんなことやるやついない。ああいうことも、ちょっとやってみたいなあ。

笑いも性も、反権力の武器になる。だから今のほとんどのギャグなんて子供だまし。