デビッドボウイ

2016 1月13日

デビッドボウイが死んだ。

ボウイをはっきりと聞いたのはやはり「戦場のメリ−クリスマス」に出た頃だ。14歳だった。高校に上がると先輩たちから、どうせレッツダンス以降に聞いたんだろうと鼻で笑われた。確かにいわゆるド派手なグラムロックの時代の変幻自在さとクオリティの高さは圧巻だった。

ボウイはレッツダンスでカルトからメジャーになってから苦しんでいたようにも思えた。時代との距離の取り方に。 いつの間にか聞かなくなっていたと思ったら、十年も活動していなかった。それが大島渚への哀悼のコメントと新作発表とあって、相変わらずかっこいいカムバックの仕方だなとほくそ笑んだ。それがこの急死だ。最後にブラックスターという新作を発信したまま。ジギースターダストという最初のアルバムで星から落ちて来た男という設定だった。やっと星になったのかな。最後までかっこ良すぎるよ、ボウイ。

しかしボウイといえば映画「汚れた血」で流れた「モダンラブ」だ。青春や恋や愛の焦燥、叫びたくなるような衝動をあんなにも捉えた瞬間はない。