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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2011 11月7日
LIVEペイント盛況のうちに終了しました!多くの人に喜んでもらえたし、バンドのメンバーにも刺激を与えた、もちろん荻野くんに喜んでもらえたのが本当に嬉しい。
今回お話を頂いたとき考えたのは今までのライブとは違ったものにしようということだった。今までは墨で描いたりクレヨンで描いたりしたが、紙を埋め尽くすと終わってしまうものだった。薄い紙をどんどん入れ替えたこともあったが違う。描いた絵をどんどん消しては生まれてゆく、そんな行為を一番にしたかった。すなわち一枚の紙に描いては消す。そのために木炭を採用した。次に内容を考えた。感覚で描くと似た結果になる。これは感覚ではなくて癖。だから今回はテーマを明快にして狙ってゆくことにした。彼の作品の「メタモルフォーゼ組曲」はエッシャーのメタモルフォーゼを元に作ったものだ。その作品は忘れて、ボクなりに曲から来るイメージを考えたら「建築」というキーワードが浮かんだ。それからこの感覚に似た資料を集めた。まず滝、ダム、発電所、工場、奇妙な建造物、劇場、などなど。結果的に人工的な建造物を中心に組み立てた。それから練習。構成も考えた。木炭の線が残りつつ次の絵がかぶってゆく。直線と曲線の順番。木炭を拭くものもテッシュより布のほうが一気に消える。紙の面もつるつるの面は軌跡が消えるのでざらざらしたほうがいい跡が残る。それでもこの試みははじめてなので本番まで思考が続いた。
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