ロレンス

2009 12月15日

ついに「アラビアのロレンス」をシネスコ、スクリーンで観た。

新開地までいったかいがあった。最高。これが映画だろう。やっと観た。昔親父にこういったスケールのでかい映画によく連れられていった。ベンハー、ゴッドファーザー、戦場にかける橋。そのなかでもおぼろげにしか覚えていないロレンスをこうやってきちんとした姿で見れるのは幸せだ。

水平線をスクリーン越しに見た。照りつける太陽と砂漠を本当に体感した。可憐な紳士ぜんとしたロレンス演じるピ-ターオトゥールが次第に狂気にのめりこんでゆく姿!感情も体もしびれて鳥肌が立ちっぱなしだ。ぼろぼろになったロレンス。短い間に砂漠や戦争や時代やアラブや映画やロレンスまでもが一気に彼ピ-ターオトゥールの中を嵐のように通り過ぎていったんだ!

人間の感性は本当に鋭くて、フレームの枠意外の世界も感じる。撮影は、現実はもっとすごかったに違いない。それを肌で感じる。CG時代の不幸は背景がないこと。人間も作品も背景がない。俺は背景のある作品を作りたい。あんな映画のような作品を作りたい。