ヴィンセント

2020 7月20日

少し前、コロナのヤツがまだ兵庫に来ない時に、ひさびさ映画館に行った。神戸新開地の二番館で、ウィレム.デフォーがアカデミー賞ノミネートになったゴッホの「永遠の門」を観た。デフォーの演技を見たかったが、映画は精神に向きすぎてイマイチだった。しかしそのまま帰ろうとしたが、併映の「ゴッホ最後の手紙」をたまたま観て驚いた。

なんとゴッホの油絵をアニメーションにした映画だった。画家100人が4年かかって6万枚もの油彩を描いて作り上げた、驚異の映像だ。あの有名な絵が喋り動く。あああ!これは!もう信じられない映像体験で、なおかつ物語にも感動するものだった。どうも今の説では少年たちによる他殺だったということらしいが、自暴自棄になっていた彼にはどちらでもよかったのかもしれない。

しかもさらに驚いたのがエンディングに流れた音楽だ。聞いたことのある歌だった。南佳孝の歌ったヴィンセントというカバー曲だ。大好きな曲だった。歌っていたのは女性だったが、そこでこの曲がヴィンセント.ヴァン.ゴッホのことを歌った曲だと初めて知った。不意の出会い、驚きと感動。

そして涙が流れた。