他人

2005.10/8

深い関係というのは難しいものだ。

とても仲のいい友人と深い時期があって一生信頼できると思ってても、何年もたつと考えてることがお互い違ってたりする。それを理解せずになんでもわかる間だからと、ただ遠慮もなくぶつけると傷つけたりする。そもそも人と人が深くなるのはお互いにリスクがある。傷を見せたり、見せ合ったり、相手を理解することで傷を負うこともある。まあそこまでいかないとなかなか深くまでわからない。そして困ったことにいっぺんわかったからといって、遠慮もなくなると深く傷つく。親友、夫婦といっても所詮他人だし、縁を切ろうと思えば切れるからだ。

自分のことでもまあいろいろあった。傷も負ったこともあったし、負わせたこともあった。でもなかなか経験しないとわからない。溺れた人を助けようとするには同じ川に 飛び込まなくては助けることはできない。反対に言うと同じ地平まで降りてくるぐらいの思い切りのある人物ならハラもわれる。

若い頃は同性の友人と仲良く、次第に異性の間で仲良くなり、次に夫婦の間が大切になる。やはり、年齢を経ることに深くなる相手も変化してゆくし、内容も変わってゆく。それでも深くなればなるほど、相手を尊重することを忘れると壊れてしまう。やっぱり他人だから。