妻の母続き

2017 1月31 日

後日妻が義母の家に行くと、赤い文字で襖にあの歌詞が貼ってあったそうだ。

妻は「下手な字やなあ。ヘルパーさんに書いてもらったん?」と聞いたら、それは俺が書いたものだった。最後まであの歌詞貼ってあったよ、と妻は言う。そ ういえば義母は妹の旦那にはおねだりしたり色々していたそうだが、俺には一切に何も言って来なかった。絵を描いてること、生活も含めて口出しは一切なかっ た。ただ、俺の母を指して「あの人が生きてる限りは大丈夫」と妻に言っていたらしい。

義母と母は会ったことがある。

家族同士のお披露目で、普段は饒舌な義母はおとなしく寡黙だった。場は母が仕切っていた。

自分に母のような貫禄や懐の深さはないけれど、少しでも受け継げることができたらと思っている。