学生の頃から 2

2008 3月8日

当時は予備校時代の友人の中山が大学を中退し、飴屋法水とMMMというアートユニットを組んで活躍し始めていた。もう一人の予備校時代の友人佐々木は圧倒的な量感の写真を撮り評価されていた。映研の前の部長の矢口史靖は映画でめきめきと頭角を現していた。バイト先のゴリラ便ではナンセンスコント、グリマンデルと工事現場二号が活躍したりしていた。そんななか俺は女の尻を追いかけ、旅に出て、ぷらぷらとしていた。とにかく本を読み、映画を観ていろんなことを考えていた。20代は自分のために膨大な時間を使っていた。今改めて現代美術を連続して製作発表し始めて驚かれることがあるが、まあ反動といえるかもしれないし自分の表現が見つかっていなかったともいえる。

そんな最近若松孝二が赤軍についての映画を撮ったということを聞いた。赤軍といえば昨年飴屋法水が作った作品が赤軍をテーマにしたものだった。若松といえばあのおっさんだった。二人とは別々の場所で俺は会っていた。今、内側に暴力が満載している時代に、また赤軍と浅間山荘事件は大きな意味を帯びて来る。誰もあのことに決着を付けていないからだ。今度その映画でも観ることにしよう。自分のなかでなにかが繋がって来ている気がしている。