愛憎

2016 11月9日

いつか一度だけおばあちゃんが責められてるのを聞いて不思議に感じた。なんでだろうと。好きだからしょうがない言うておいおい泣いて!そんな風に責められていたことを思い出す。

孫が生まれた頃は皆そんな感情は押し殺すようになっていたんだろう。だからそれぞれが強く厳しい人がうちの親戚には多い。悲しみと怒りと色々なものを抱えて。それは父方の千光士家とは対照的だった。

おじいちゃんが前の奥さんの好きだった花を植えてたらねえ、おばあちゃんが怒ってね。母はそんなことを言った。

そんな家からみんな離れたかったかと言うとそうでもなく、正月にはみんな集まっていた。どこかでおじいちゃんを認めるところがあった。

愛憎入り混じる感情と生き様は、自分のなかにも生きている。