懐かしい

2012 5月10日

エッセイ見ると恐い人だと思ったけど。なんて言われた。

独り言なんでね。そうかも。こわもて。もてませんけど。(笑)一対一は違うんで、人に対しては違うのかな、なんて言われる。鋭い。その通り。あれは自分を消す作業です。自分はからだだけしか使わない。からだをコントロールしないといけないけど。ライブはからだを開放している。自分をぶつけるところもある。

こわい男の話には妙にホッとするものがある。むかしはよくおきゃくを開いていた。これは土佐の習わしで葬式になればやるし結婚式でもやる、皿鉢料理を前に正月とか節目に親戚縁者招いて酒盛りをすることをおきゃくという。いつも嫌だったのよ。大人に怒られるし、ビビりながら参加していた。説教はされるし皿鉢もマズいし。魚がうまいなんてのは都会に行って気がついた。いつも魚ばかりやとようわからんのよ。おじいが昔は仕切っていたが、その息子である池上のおじさんが親戚の長になって長くなった。奥さんも死んでおきゃく世話する人もいなくなった。おきゃく楽しめる年代になったらやまるのはどういうわけだ。まあ片鱗はかじったか。おやじと池上のおっさんと俺で返杯をやった時期もあった。飲んで杯を渡して飲ましてまた杯を返されるという返杯。全員ぶっつぶれるあの返杯。昔は怒鳴り声や罵声が響いていた。母親はそう言うのが嫌だったみたいだけど、俺は懐かしい。あの時代の男どものじゃれあいが懐かしいなあ。