探してます

2005 11月28日

最近マチエールに凝り始めた。理屈はこうだ。大きな紙に描き始めた。水彩の中目を使ってるから紙の隆起もある。そうするとサイズと紙の強さに対する素材感が必要になった。そこで灰を使い始めた。炭を混ぜて灰を使った。なかなか抵抗力のあるマチエールが得られた。次に土を塗った。これはまったくやり直しがきかないリスキーさがあるけれど、紙との相性はいい。しかも土の色にもいろいろある。最初は公園で探したけどいいものがない。川の近くまで行って粘土質のいい土を探してきた。ついでがあって山の方に行ったのでいろいろ土を取ってきた。いい土があった。炭もあった。いい黒と灰色が出そうだ。でもこれがなかなか都会にはないんだなあ。炭なんてとんでもない。火もなけりゃゴミも煙もない。自然に近いものがない。きれいな植物が植えてあるだけだ。灰や土は遠ざけられている。そこにはなにか大きいものがある気がする。