死んでから

2009 7月31日

音楽寅さん見たら、桑田が政治を批判する歌歌っててね。いまさんなのよ、それが。全然おもしおろくないし。歌詞が画面に出てやっとわかるのもヘンだし。清志郎の真似してんのか?あんたにそういう毒はないよ。歳食っちゃたのかなあ。ちょっと残念。

死んでからがっくしきたのが松田優作。いろいろ私生活の顔がわかるとね。なんか稚拙で暴力的なやつだったみたいで。スクリーンの彼はずっとセンスのいい男だった。最後に宗教家なんか出て来るし。まあ死を前にしてそれも仕方ないかもしれないけど、知りたくはなかったなあ…。

一方死んでから、さすがだなあと思うのが清志郎だ。彼は普段まったく寡黙で歌でしか表現出来ない、理屈なんて言わない男だと思ってた。死後に出た本でいくつかそういう発言が垣間見える。それを読むと、ああ、よくわかってるヤツだったんだな、やっぱすげえな、と思う。宗教も思想もいらねえ、わけだから。「ロックで独立する方法」できちんと理屈もこねている。戒名が忌野清志郎だから!なんせ。神も仏も恐れない男。ただの人間であることを大事にする男。歌を歌うことを一番大切にして来た男。自由な表現、自由な生き方とはなにか、なによりもそれを一番真剣に考えてきた男。

やっぱりそれが清志郎だった。