母たち

2018 5月19日

とにかく多くの人にお越しいただきました。

今回特に大阪での個展と違ったのは、多くの「母」に観に来ていただいたことです。ギャラリーに来る客層はだいたい一定した美術ファンです。しかし高知では母の知人以外にも、全く知らない「母」たちにアピールしたようです。それを媒介していただいたのは新聞やラジオでした。

母を描いて母に感銘を与えた。ある意味自然なことですが、たいへん驚きました。

私の知人も多く来ていただいたのですが、よく言われたのは親孝行をしたと言われたことです。実はあまりそういう意識はなかったんですが、そう思われるんだろうなあと自覚しました。ほんとうは千光士典子個人を描きたかったんです。ある意味本人も嫌なくらいの本質を描こうと。それは次第に千光士誠を描くことにもなり、それが親子を描くことになったようです。

そして多くの「母」たちは何を見たんでしょうか。

母である自分たちを見たような気がしました。