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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2008 7月5日
若い頃は叙情的な側面が強かった。詩情も強く、いくつか自分でも作った。どれもくだらないものばかりだった。今思い出すのは寺山修司の詩だ。「海について」という詩の中で十七歳から二十七歳までの章にわかれている。いくつか抜粋してみよう。
ある日、ぼくは海を、小さなフラスコに汲み取って来た。下宿屋の暗い畳に置かれたフラスコの海は、もう青くはなかった。そして、その従順な海とぼくとは、まるで密会でもするように一日中黙って見つめあっていた。
ぼくの失った言葉を
遠い町で
見知らぬ誰かが見出すのは
こんな夜だろう
海がしずかに火を焚いている
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