海のちがい

2005 8月13日

神戸なんかで海を見てるとやっぱり穏やかすぎる。土佐の荒波を見て育ったせいか。

夏に高知に帰った。相変わらず日差しがギラギラしてまぶしい。空の色も違ってる。それで海に行った。

よく勘違いされていることだけど、高知だと海によく行って泳ぐでしょう、なんていうけど、高知で泳げる海岸は少ない。 波が荒い上に遠浅の浜がない。サーフィンには向いているけど、遊泳は難しい。それで川で泳ぐけれど、川は海以上に危なさがある。かといってレジャープールなどはない。で、結局はサーファーか釣りをやるやつしかいない。

うちの近くからだと手結(てい)の浜がある。最近人口の浜を作って若者向けにリスタートした。70メートルくらい泳いだ先にコンクリートの防波堤がある。そこまで行くと浜を見渡せて遠くの空と入道雲も眺めることができる。ちりちりと焼けるコンクリートの上で腰を下ろして海と浜と空を眺める。最高だ。ビールがほしいとこだけど、防波堤にそんなものはない。しばらくしてると褐色の肌をした老人が泳いで来た。74だといった。小さい頃から川で泳いでるからね、といった。かっこいいジジイだ。今日の海はちょっと透明度が悪いらしい。最高にきれいな海も泳いで来たからそれはわかる。でも、この海はちょっと特別だ。なんか、きれいとか、なんとかじゃなくて。

振り返ると水面がやたら眩しかった。