海のつながり

2010 4月26日

「なんだ波の音がするぞ」

「海の前だ、そりゃしょうがない」

天気がよけりゃ海に行くので真っ黒になってきた。

海の前ではだれもが素直になる気がする。殴り合いしていても絵になる。子供が泣いても気にならない。 大型の犬が思い切り走り回るのを見た。孫とおじいちゃんが波を眺めている光景も見た。恋人たちが二人きりの世界に入っているのも見た。ビール片手に海を見ている人もいる。潮干狩り、釣り、ウインドサーフィンに興じる人々。かもめ、海鵜、カルガモ、飛び跳ねるさまざまな魚。ほかの動物が集まるということは、人間にとっても居心地がいいということだ。日焼けした引きこもりとか聞いたことがない。引きこもりも海の近くにいると、違ってくるかもしれない。

東京でも海のそばがいいな、と思っていたけれどそんな場所はなかった。神楽坂に勤めていたからね。拝島とかいうど田舎から通って。西武線の終点だ。東西線沿いなら葛西とか、幕張とかだろけど、海岸は埋め立て。海岸に砂があるのは鎌倉までいかないといけない。鎌倉に住んで横浜で勤めようと考えたこともあるけれど、神戸に来た。・・・海を中心に生きているような気もするが、まあそんなとこが本当のところかもしれない。

ネットが世界とつながってるってのは嘘だろう。

やはり海こそ世界とつながっている。