生活に染みこむ

2009 9月7日

へんな気分だった。毎日行くとなりの屋根裏の飲み屋、アティックに引っ越してから初めて行った。ついでにじぶんたちの住んでたマンションを見た。

毎日のぼってた坂がかなり辛かった。見上げたあの部屋は暗く重く感じた。セキュリティーもしっかりしてて坂の上の五階。まるでホテルからみたいに街を見下ろした。人の声も虫の音も遠くなって不安を感じたことを思い出す。最初は気楽だった。なんもかも遠くなって。段々それが孤独も生んだ。そういうことは静かに人間の精神に影響するんだろうな。

よくわからないのが、今の住まいの方が夜、街が静かに感じることだ。防音もしっかりしてあんなに高い場所にあった部屋なのに、街の音を感じていたことになる。もちろん今の部屋の方が壁が薄いので、本当に静かなんだろう。隣の部屋の音なんかは今の方が聞こえる。昔は隣の音はあまり聞こえなかったのに、街の音は知らぬ間に聞こえてたことになる。いや、もっと深いところで感じてたのかもしれない。こうした違いは段々と日々の生活に染み込んでゆく。 長い時間が経ったときにまたわかることもあるだろうから、また書きたいと思う。