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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2010 6月24日
僕の本籍は高知県安芸市井口乙だ。岩崎弥太郎の生家に近い、高知でも不便なところだ。しかし小学生から育ったのは野市町というところで、今は香南市の一部になっている。ここはのどかな田園地帯だったけど、帰るたびに田んぼが埋め尽くされて住宅になっていった。今は高知市からちょうどいい距離の住宅地として便利な街だ。
土壁の件で専門家に伺ったのはダニがひどかったからだ。しかしいきとしけるものは人間と同じ価値があって・・・。とか言う。こういう話聞くとああ、都会の人だなあ、と思う。エコもロハスもきれいな自然という絵空事だ。 自然がなにもかも貴重でいとおしいと感じるのは、よほど人工的な空間の中にいるからだろう。
実際の自然の中の生活は違う。野市は田園地帯ということもあって、虫がすごかった。平屋で昔の家は窓だらけ隙間だらけでどっからでも虫が来る。夏はすさまじく蛍光灯めがけてうなるように虫が来る。網戸もへちまもない。手くらい大きな蜘蛛が走るし、15センチくらいのムカデが家の中にいることもあった。ねずみも出たこともあった。蜂もよく来るし、昔はハエもすごかった。蚊もドス黒いタフなやつだったし、牛蛙という巨大な奴もいた。道で青大将(蛇)もよく見たし、釣りのときはそこら辺を掘ったらミミズがいっぱいだった。まだ小川がコンクリじゃないころは極楽トンボがたくさんいたし蛍も家の中まで飛んできた。今は100いた虫が10くらいだ。まだ家の前は田園があることが救いだ。少しさびしいが夏の虫は減ってよかったと思っている。蛍みたいなもんはいてほしいけど、人間の都合で好きな生き物だけ優遇するのはおかしい。すべては繋がっている。だから僕はサンゴだけ復活させるようなことはしたくない。それでも昔もダニがいたら間違いなく駆除した。土と石灰を混ぜる土壁には殺菌の意味もあるだろう。それが現実で生活なわけで余計なことは考えないことが正しい。
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