絵と感動

2011 1月15日

絵画の感動って?なんか有名な画家さんが絵は音楽に負ける。絵は音楽のように感動しない、とか新聞に書いてた。またあ、絵描きがこんなこという。

絵のよさは別にあると思うんですよ。今まさに美術館でみせている見せ方は映画とかテレビとか音楽の見せ方に無理矢理絵を合わせてるだけ。音声案内を耳に差し込んでみるやりかた。意味を先に知って物語で感動する方法。絵が物語の説明になっている。看板とか記号と同じ扱い。

そうじゃなくて、絵の受け取り方は目や脳じゃなく、体感する、全身で受け取る感覚に一番良さがあると思う。こういうメディアがある以前の原始的な部分。ストーリーとか説明じゃなく、全身で浴びる感動。これがある作品が非常に少ないし、別の方向に引っ張られているから分かりにくくなっているけど、絵画だろうが彫刻だろうが、現代美術だろうが、存在そのものを全身で感じることがまさにアートの醍醐味だと思う。考えるな!感じてから考えろ。タイトルも解説もおうちにかえってから見てくれ。