自分なし

2010 5月27日

人間ってのはつくずく能力より人格っていう思いが強い。

頭のよさは人格ができていないと問題が起こることが多い。だから10代で頭のよさを競わせるのはよろしくないんじゃないかね。競わせる程度ならたいしたことないし。スポーツとか習い事のよさは人格を鍛える部分が一番大事でしょう。この世界はなくならないと思うし。じぶんも生意気で若いころは頭いいなんて馬鹿なこと考えていたから。今思えばそんなことは大して意味がなかったし、そんなに頭もよくなかった。能力に関係なく、素直に受け入れることが一番だと今は思う。そして人格は鍛えないと成長しない。

だんだん自分をなくす作業を行ってる思いが強い。

無心というか思い込みを消すことが大事。人間を描いてるので余計にそうだ。相手を受け入れることが作品の個性に繋がる。欲も感情も受け入れる。横尾忠則が最近似たようなことを言っていた。自分を無にすること。肉体を通して出すことで生まれる。細野晴臣もそういや、じぶんは媒体に過ぎないとか言っていたな。2人とも超個性的なアーチストだ。

土という材質を受け入れる。対象の人物を受け入れる。思い込みをなくして。

そして今描いてる絵の対象は自分の母親。