言葉は銃器

2016 4月5日

乙武氏のスキャンダル。

野党から出ようと誓約していたのが、一転自民党から出馬すると裏切って下半身をリークされたというのはリアリティのある話だ。それならご本人のぶれがこの結果を招いたと言える。今まで築いて来たものを壊れさせるほどのものとは思っていなかったんだろう。浮気を本人があっさり暴露するところは、男として主張したい自尊心が見えて何ともいえない気分になる。男としていっぱしになりたいなら言いたいが、モテる奴はぺらぺらしゃべるもんじゃありませんよ。まあこの経緯を見る限り、この人は他人の感情に鈍感だ。

甘利大臣もTPPがらみではめられたのは間違いない。ショーン氏もメジャーブレイク一歩手前でやられた。嫉妬や利害がうごめいているようだ。それにしても、オリンピックからなにから、ここ数年ずっとネットやマスコミが人の足を引きづり合っているばかりでうんざりする。あの元日本代表監督オシムはこう言っていた。

「いまの世の中真実そのもをいうことは往々にして危険だ。サッカーも政治も日常生活も、世の真実は辛いことが多すぎる。だから真実に近いこと、大体真実であろうと思われることを言うようにしているのだ」

「言葉は極めて重要だ。そして銃器のように危険でもある」