説教

2009 3月27日

叔父の葬儀があり実家に帰って母親に説教をされた。

だいたい私はあんたを自由にさせ過ぎた。甘やかせ過ぎた。あんたは好き勝手に生きてこうなった。金はあるだけ使う。計画もなしでいきあたりばったり。まあたしかになあ、とも思う。実家にいる頃は大変だったので俺も気を張っていた。しかし東京に行ってからは地が出て、自由で勝手な性質がパワーアップしてそういった連中ともつるみ好き勝手にしてきたし、毒にまみれて無軌道だったなあ。などと思っているとこう言った。

けんどあんたは昔から女運だけはえい。どこからか知らんところから滅多におらん人を見つけて来る。今度もほら、その田中さんとかもそうやし、一緒にやってくれる忠田さんとか、女の人ばっかりやない。昔つき合っちょった真野さんとかもめったにおらん素敵な人やったし、佳子さんみたいな器量がようて気だてがえい人であんたみたいなろくでもないがに尽くしてくれる女性もほかにはおらんぞね。まあ私のことも含めていうちょくけんど、あんたが勝手に出来るがは佳子さんのおかげということを肝に銘じておきなさい!

ああ、また雷を落とされた。まいった。今回も俺の行いの悪さが原因だからなんにも言えません。俺は散々説教をされてそんな風にへこんだ。それから落ち着いて話もした。母は男のそういう部分も十分理解して言っていた。しかし息子の肩は持たない。そのことが家庭を治めることになることもわかっている。そして最後に母は静かにこんなことを言った。

それでもあんたはええ男ぞね