高野山

2007 11月16日

neutronでの個展も近づいて来た。制作前にスイッチを切り替えたい。というわけで高野山に行くことにした。すごい山の上にぽっかりある。意外に俗っぽく観光客だらけだった。拍子抜けしてすぐに奈良にでも行くかと思い、ユースでゆっくりすることにする。そこでおもしろい人たちに出会った。

まず普通の若い旅人。毎月二、三日の休みを利用してユースを旅するらしい。こいつとは相部屋になった。それから心を病んだらしい中年の女性。会話はしていないが一人で頭を打ったりして暴れていた。それから彫金家。医者。元電通マンのプロデューサー。彼らの話がすごくおもしろかった。年齢はそれぞれ50から60代だが、逆にそのことが話に膨らみと深さを作っていた。彫金家とお医者さんは、高野山大学の通信科で密教学を専攻していてそこでの講義と実習に来ているらしい。電通マンはアニメのヤッターマンとか担当していたが海外部にまわり、ニューヨークのバスキアとかを日本に紹介していたというすごい人だった。登山家でもある。お医者さんは人の生き死にを連日見ていて、なにかやるせない気持ちになって密教学を学ぶことになったという。彫金家は今回瞑想の実技ができるということで勇んで来たらしい。深く興味深い話がいつまでも続いた。そして空海の朝食の儀式を毎朝六時に拝見出来るという話が出た。興味深いので明日の朝四時半に起きて奥の院に向かうことにした。