このサイトについて
画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2008 9月22日
まったく段取りがガタガタで、バッドチューニングな旅だった。まあ今回は嫁さんとの旅行をかねて、KIAFを観るということで切り替えた。
で、KIAF。アジア最大のアートフェアかなんからしい。行く前から敵地だと自覚していたのであれだったが、ものの見事に商品と金の世界だった。アートフェアは20年前に一回東京でわけも分からず観て以来。あのときはこのおもろい絵はなんじゃ?と思ったら後で聞くとバスキアだったりして、ニューペインティングの猛烈な波があったが、今回は見事にすっからかんだった。ゴミとガラクタが高額で取引され世界中をまわっている。モチーフは病気と能無しというところか。この程度の技術は一年くらい美大行けば習得できるレベルで、工芸品としてもいまさん。そうなるとセンスの違いしかない。当然西側がよくなる。それは具象画のデフォルメに顕著に出る。早く近代化した国ほどデフォルメが洗練されている。ということはこの現代美術の基準は統一したもので、なおかつ西側のものだと判別できる。国々のアイデンティティがぶつかる場所ではない。ここにはキーファーも大竹伸朗も必要じゃない。段々怒りとか、なにやらがやたらこみ上げてイライラしている。そう言う意味でいいイベントかもしれないけどよ。まあこれもまぎれもない現実だ。
俺はえらそうな高い服を着ているディーラーのツラばかり見ていた。
一覧へ戻る