イエスタディ

2019 10月28日

イエスタデイという映画を観た。

この世からビートルズの存在がなくなり、売れないシンガーだけが知っていて、数々の名曲を自分の作品として歌い世界的なスターになる話だ。ビートルズの熱狂的ファンとしては愛らしいエンターテイメントだった。

ビートルズ世代じゃない自分が彼らに熱狂していた時代は、まわりに数人のロックファンが聞いていただけでさびしい状況だった。あの頃は世間にはニューウェイブやテクノが台頭しビートルズがやや古いものとして感じられたようだ。それでもはじめて彼らを知った自分だけは三年はビートルズしか聞けない時期が中学生の頃あった。あれから四十年。ビートルズの再来、ビートルズを超えた、などの謳い文句があっても彼らを超えられる存在はなかった。世間もその事実に次第に気づきはじめ、この二十年くらいリマスター、復刻なんたらとか、こういった映画とかでわかるように、もう二度と出てこないものだと誰もが思うようになった。絶対的存在だ。ビジュアルやあの熱狂も通り過ぎ、純粋に楽曲が普遍的なものになった。あれだけの素晴らしい曲を数多く残すことはもう誰もできない。

自分も永い間ビートルを聞いて飽きたことが一度もない。それはとても幸せなことだ。書いてるだけで胸が高まってくる。

ビートルズ!ビートルズ!ビートルズ!