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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2019 2月15日
人中。
にんちゅう、じんちゅうとも言う。鼻の下の筋のことだ。犬や猫の濡れた鼻の間に筋が入っているが、それが退化したものと言われている。みつくちの子どもとかはこれが遺伝子の変異でくっつかないものらしい。まあ、とにかく普段気にも留めないところも目が行き始める。
難しいのはそうやって人体を機械のように観察してゆくことと、その人個人を追求してゆくのではまた異なってゆく。自分はもちろん機械を描きたいわけではなく、人間そのもの、個人そのものを深く掘り下げたい。それには造形的な面が一致しているのは当然だが、ポーズや表情に表現される。そこに光の陰影が演出として加わってゆく。もちろん服装などもその一つだ。そこは背景にある物語をどう表すかということになる。
技術的な問題はその主題を最大限に生かすためにあるべきだと思う。油彩が絵が主体というわけではない。そうなると写真でもいいではないか、と言われそうだが、そうではないんだなあ。自分で再構築することは大きな意味があると実感している。幸い専門のかた以外でそういった指摘を受けたことはほとんどない。一般の方はそういう見方をしていないし、時代もそういう識別をする時は過ぎたと感じている。まあしょうもない絵が多過ぎて、自分にはできない技術を見たいということは必ずあるし、他のジャンルはそうなので絵画だけがそれを主張するのは無理がある。
見応えがあるものを作りたい。
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