サンボマスター

2015 11月24日

芦屋温泉のご老人まみれから一転、2時間後にはサンボマスターのライブに行った。日本でロックは死んだ。清志郎が死んだからだ。しかし唯一のロック、サンボマスターがいた。

十代から二十代の小僧どもにまぎれてライブに馳せ参じた。サンボはライブをyoutubeで観てアルバムとのあまりの差に驚いた。ライブが本当の姿だ。

映像で観たライブはこういう叫びからはじまった。

なにもないところから僕らは歌を歌ってる。明日死んじまうなら、どうかあなたがた俺の代わりに歌ってくれないか。本当のことを歌ってくれるのは、本当のことをわかってるあなたがたさ。あなたがた恥ずかしがらずに、もっと自分のこと誇った方が良いと思いますよ。俺が保証するからね、あなたがた心配すんな。だからね、俺はそう言う意味もこめてね楽しんでってくれるでしょうねあなたがた!ねえ、それでいいんですよ!本当のことを言ってね、笑われたっていいんだそんなものは!ね、あいつがいなくなったらね、俺だっていなくなりますよ。どこかのイッパツ屋のサンボマスターより長生きしないと。ね、長く生きるなんてくそくらえだそんなもんは!ね、長生きするためにロックやってんじゃねえんだそんなもんは!十年、二十年食うためにロックやってんじゃねえんだそんなもんは!そりゃ十年二十年食えたらうれしいですけどね。そんなもんのためにロックやってんじゃねえんだ!

俺はねあなたがたとやるだけですよ。オリコンでね上位に入るためでもなくね! あの子だけを喜ばせるわけでもなくね!あなたがたの汚れちまった悲しみと!汚れちまった青春と!汚れちまったあの女のこと!汚れちまったあの男のこと!リストカットの女のこと!自殺志願者の男と!そう言う奴の青春のために!そういう奴の青春のために、青春狂想曲を歌いたい!

山口は全身の毛穴から「かっこなんかつけるな!」と叫んでいる。そしていつもその根底には愛がある。あいつはロックだ。日本で生きている唯一のロックンロールだ!