知りたい

2013 2月8日

今度映画化になる「凶悪」読んだ。

まさに凶悪を暴く記者と犯罪者のドキュメンタリーだが、誰の心にもあるそういう部分を現実化したらこうなったともいえる。合わせて読んだ「脱獄王」これも脅威の集中力、肉体、観察力、計画性、独創力を持った脱獄犯のノンフィクションだが、別の環境に生まれていればオリンピックとかでも記録を残しそうな超人だ。極悪殺人犯の内面にも様々な要素が複合されていて、なんともいえない感慨を憶えた。満腹です。ふう。

なぜか最近そう言うものばかり見ている。当たり前が物足りないのかもしれない。そういうわけか、絵の額の木材を見直している。そうなると紙の種類も見直してしまい墨の見直しもする。さらには顔料の見直しまでいってしまっている。人間を描く作品は、もちろん相手の内面についても深く考えることが多い。知らないことをゆっくりと理解してしまう。「凶悪」を読んだときに記者が事件の素材につき当たり、次々と疑惑が確信に近づいてゆく様を見て興奮した。やばいと思いつつ確信に近づくその道程。俺もそうだ。悪だろうがなんだろうが、真実が知りたい、確信に迫りたい。