2013 1月29日

抽象画はもう古い。ミニマルミュージックが古いように、形になってしまった。

具体的なものほど危険なものはない。ライブペイントも型がある。それが嫌なわけ。ただ形だけだと映像的になるので絵画言語を重ねることを試みたのが今回のやり方だ。絵画言語が抽象に見えるかもしれないが、具象と重ねたりすることで見え方が変わる。抽象が生きる。即興だけだと限界があってそれも形になってしまう。具体的になれば多様性が出る。しかし本質は何を伝えたいかがないとただの線で終わる。抽象も具象もない。

ライブではバリバリ描く臨場感が大事なる。お客さんの反応がダイレクトに変わる。それは普段のアトリエにはない興奮と厳しさがある。まあでも手応えがある。自分でもはっとする瞬間がある。

いつもやるまでしんどいんですよ。やめたいなあと思うことも多い。検証を繰り返し、素材集め、決定、修正、テストで描く、修正を繰り返すんで。 しかしそうしないとおざなりなライブの繰り返しになってただの仕事になる。やるからには自分にも見る側にも何かを残したい。

ただの仕事でもお芸術な遊びにもしたくはない。