裏返し

2012 11月6 日

ピナ、バウシュという舞踊家の映画を観た。

厳密には彼女は亡くなって彼女の劇団の映画になる。ヴェンダース映画は久しぶりだが、プロモーションビデオの凄まじさにやられた。音楽映像ともに素晴らしいし、なんといっても現代舞踏の極ともいえるその表現に圧倒された。舞台言語を巧みに映像言語に置き換えるヴェンダースの上手さに下を巻く。特にドイツの風景の中で繰り広げられる舞踏との対比は超現実的で圧巻だ。映像であれなら舞台はもっと凄まじいだろう。

肉体表現ということに初めて関心があるのはライブペイントをやっているせいだろう。昔はそういうの嫌いでしたが、全部オセロのように黒から白に置き換わってゆく。絵描きとかもダサクて嫌いだったが、絵ばっか描いてる。女性に対しても精神性を重視していたが今は肉体の重みを感じる。グルメ野郎なんて大嫌いだったが、うまいもん食うことに関心もあるし作るのも好きになった。結婚なんてする気はなかったがしてみるといいもんだと思うようになった。

なんもかも裏返し。