ピーク

2012 5月24日

困るのはいきなりピークが来ることだ。

それは不意に来て、また二度と来ないことが多い。これは絵の話だが、ああいったライブで発散したらじっくり人が描きたくなった。そしてこの男は描きたいな、と思う人がいた。案の定筆が合っている。すぐにピークが来た。やばい。本番用の紙じゃないし。教えるときもこう言ったことが多い。さてと、今一度やろうとすると二度と描けないのを目の当たりにしているし、自分もそうだ。

平行して別の試みをやってみる。今までガソリンのような絵巻ものに近い形式をやったが、その延長を試みる。ライブで人間描かないの?とか聞かれるが、音の乗る線を引くには人間のからだや顔はコントロールが難しい。ゆっくり亜土ちゃんみたいにやるとできるかもしれんが、音に乗らない。方法が確立しないうちはやらないことにしている。頭で描くと漫画になる。人間は意味が強すぎることもある。やや抽象化した形態や線は音楽的だ。ロック的。具体的に描き過ぎるとみやびなクラシックが流れそうだ。(笑)メロンでやったときがちょうどいい。プログレ的。ジャズ的。構築する要素と破綻する要素が混濁している。