感想

2012 2月8日

クリエイティブな集団を彼は作りたいと思っているらしい。

荻野くんには音楽のジャンル、創作のジャンルを超えたなにかを作りたいと言う目的がある。自分もそれは共感するし、いくつか試みて来た。今回位しっくりくることも少ない。寺山修司の天井桟敷から大島渚の創造社、果てはYMOからビートルズまで、創造的な集団への憧れは強かった。実際やってみると大変なのは、自分の創造性のカラーがタイトでシンプルなものを目指してるからだろう。荻野くんは華があるからもっとオープンな世界だ。自分の世界観はシンプルで鋭角なものだ。今回も作品に合わせて音楽がシャープに研ぎすまされているのがわかる。普段の荻野くんはもっとエレガントだし、歩くんは静かなオフビートの世界だ。美術の集団では「個人の表現」というやっかいな迷信があって本当に難しかった。まさかこういう展開になるとはね。驚いた。フロントマンとして顔を曝すことになろうとは思わなかった。お恥ずかしい。(笑)

今回映像を観た方々からいろいろ励ましのお言葉を頂いた。一つ紹介しよう。「ロックやなあ!尖った道が見えるみたいで、何かに対してブレない感じと言うか。新しいものに躊躇なく向かってく感じが。紙を破くのが最高にロックで!これもブレない何かを感じたなあ。とにかく熱いなあ!カッコよかったですわ!」