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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2011 10月22日
彼は日本的なウェットな感性がない、内省するとかもない。カラリとして開けっぴろげ、周りがどうだろうがマイペース。これはやっぱり、まちがってるよ!と詰め寄るかと思えば、これってほんとうにからだにいいから飲んでみてよ!と青汁を持って来たり、つまるところめちゃめちゃ正直な人間なんだ。桜井は相手の個人を尊重してるし、自分のフィールドを常に持っていた。仕事の帰りにいきなりこう言う。今日は駅まで一人で公園歩いて帰るからさ、悪いけど。別に機嫌悪いわけじゃない、本当にそういう気分らしい。俺もオッケー!じゃあ明日な!と言って帰る。そんな感じだった。俺はやっぱしさ、生まれた場所に戻ると思うんだよな。そういいながら遠い目をしてNYのことを思い出す彼に、日本は狭すぎたのかもしれない。8年前、発表しながら東京スタデオにまだいたけど、会ったのはそれが最後だった。
最近ネットで消息が分かった。今は名門テンプル大学日本校のアート学科で准教授らしい。へえ、と思い連絡すると「ああ、職場は多少変わったけど僕は相変わらずのままですよ」だって。(笑)変わってねえな。それより制作に時間が割けないのを嘆いていた。仕事は前の方が面白かったね、と言う。それでも彼の語学力と知性が生かせる状況になったと思う。俺のことも、どうしてんのかな?といつも思ってたらしい。HP拝見したよ、魂のこもった作品と精力的な活動を見れてホッとしたよ。そう言った。いろいろしゃべって、やっぱり俺たちの年代ががんばんないとな、と言う。変わってないな、昔を懐かしむような男じゃない。そういう話はとてもうれしかった。
桜井は最後にこう言った。「でも連絡しなくっても会えるときは会えると思ってたから」
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