納品

2011 9月15日

安岡さんに作品を納品する。

実は前の日緊張して遅くまでおきていた。気に入られなかったらどうしよう。単純にそう思う。個展と違っていっぱつで勝負が決まる。その日は姉と母と一緒に向かう。朝から雨。撮影に影響がある。気になる。しかも母と姉が直前にケンカ!もう勘弁してくれよ、おい。最悪だなこりゃ。安岡さんは朝から畑仕事をしながら待っていた。作品をご開帳。まあえいねえ。おお!本格的やん!やさしいとこがでちゅう!そっくりやねえ。みなさん気に入ってくれてほっとした。この家にその額がおうちゅうねえ。ふう~。何枚か作品を撮影。最後は皆と集合写真も撮った。これはえいねえ、遺影に使おうか。そんな話を本人がしてくれた。ありがたいことです。今回女性も初めて、高齢者も初めて、親族も初めての制作だった。歴史や家と血族と共作したようなものだ。

この企画で今まで直接金のやり取りを行って来たが、絵に一定の基準で値段つけるのは、結局ディーラー側の生活の都合なんだろうと改めて思った。一攫千金って側面もあるし。いまこういうビョーキ系がきてますよってな感じ?(笑)

表現や文化はやはり人間から離れちゃいけないし、生活から離れてはいけない。現実的なやりとり、生きた場所、そういう現場に密着することが重要だと思う。直接の評価はほんとうにうれしい。

そして今回の作品が築180年の安岡家で長く愛されることを切に願っている。