安岡家

2011 8月20日

しかしこの安岡さんを描くのもまた至難の業だ。実際自分にとって恐い人だった。厳しい人だと言う印象は強いし、81だがまだまだ矍鑠としている。フランスや中国に旅に出るし、農作業もやるし、株もやる。東電株で1600万は損したとかいう。へたなもんとつくることは出来ない。息子さんもテレビディレクターかなんかで安岡家についてはうるさい。まあ死にかけの方を描くのもいいんですけど、まあまだ生きた厳しい人と勝負しないと。

それにしてもこの安岡家、幕末では土佐勤王党に入った安岡嘉助さんという方がいる。なんと坂本龍馬に深く傾倒した那須信吾や大石団蔵らと吉田東洋を暗殺した実行部隊の一人らしい。(wikipedia参照)その後長州に逃げて久坂玄瑞の保護を受けたらしい。それから京で天誅組の変に参加して捉えられ処刑されたという。バリバリの勤王の志士じゃないか!そして長州からの志士もこの屋敷で一年ほどかくまっていたらしい。今でも隠し部屋や槍置いたあとがある。これが上の屋敷で下の屋敷は国の重要文化財になっている。お殿様専用の射撃場や番屋、武家屋敷はまた上の屋敷と風情が異なる。まあ市内からはまだ距離があるし、まるっきりの田舎でもないのでかくまうにはいいかもしれない。田園地帯の高台にあるし逃げやすいのかもしれないなあ。しかし郷士は別に貧しいわけじゃない。坂本龍馬の家は高知で三本の指に入る富豪だったし。安岡家もすさまじい。まあ元は長宗我部の兵士だ。うちの家はなんの金もないけどねえ。うらやましい限りだ。

上の屋敷にはいくつか絵も飾ってある。そのなかには安岡さんの夭折したお父さんの描いた絵もあった。