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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2011 8月25日
個展をやらないのと聞かれるが、こちらの意識を変えたいので今はやらないことにしている。
個展はある時期を過ぎるとルーチンワークになる場合が多い。年一回やって同じようなものをだす。費用もかかるしペイしないのでそのために他の仕事をする。売れても半分取られる。年一といってもまあ一、二ヶ月前までやれないもんで、一年の総決算ではない。同じようなものをそのペースでキープしようとすると長い目で見るとゆっくりレベルは落ちる。一概には言えませんけど長くやると多いこのパターン。谷内一光くんのように月一で描きとばすやり方ならレベルは上がる。もしくは販売に結びついて年に数回、巡回できるくらいならまわる。映画と違うのは毎年同じような作品を作ることにある。それなら美術の個展はファッション業界のショーに近い。ブランドであり、イベントだ。しかしファッション界は日常の蓄積とイベントと分けてある。そして明らかに日常の商品制作のほうが重要だ。今はこの考えに近い。要するに一過性のイベントでは弱い。つまるところ連続した制作密度が問題で、まあそれが1VS1なんだが、毎日やってるのでレベルは上がるし深く掘り下げてゆける。普通の仕事と同じ。後でそれをまとめて発表することも可能だ。
1VS1なら個展を毎回やってるようなもんでふりかえると全部ある程度密度はあるだろう。一番大事なのは意識が違う。じぶんのためにだけにやると弱い。独りよがりは限界がある。個展はその弱さを放置する。ああいう場でやるとどんなものでも「作品」になる。便器でもなる。それは守られている、作品化を保証してもらえるわけだ。反対の良さも重々承知だが、芸術家は永いことその場に安住して来たんじゃないか?だからただのショーのための作品は質が落ちる。税金も無駄だから美術館も潰れてもかまわない。別に展覧は体育館でもいいわけよ。東北の被災地でプレハブにピカソやゴッホの展覧会やったら一生忘れられないと思う。俺は泣く。
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