荒木晋太郎

2011 7月17日

やっと完成した。そして納品。荒木晋太郎をやっと描き上げた。詳細は

の方に書いたけど、難しい仕事だった。漠然と感じてるイメージで描こうとしたが出来なかった。紙のよじれや土の材料で表現しようとしたからだ。普通の絵ならそれでもおもしろいものは出来る。しかしこの場合本人を捉えてないと意味がない。結局絵に彼を合わせようとしたのが間違いだった。画家にとってそれはたやすいことだけどこの場合意味がない。自分を消して彼を観察する、天から授かった荒木晋太郎という造形物を素直に描く。そう考えれば紙と墨が勝手に動くだろう。しかし土や紙のよじれという障害になる方法は避ける。このポイントに集中して一瞬をつかんだ。なるほど、真理は滅多に垣間見えないな、すーさん。(笑)いったい何点描いたんだろう。描いても描いても出来ないというのは恐怖に近い。自己嫌悪に陥ったし死にたくなるな、これ。他人のせいに出来ない。上司や同僚や部下のせいに出来ないから追いつめられる。しかし一瞬の瞬間のために生きてるようなものだ。なんでこんなしんどいこと始めたのか何度も後悔したもの。荒木くんのゼロが一桁違う制作費、駄目なら本気で突っ返そうと思っていたこと、そして感動のコメントは僕を奮い立たせたよ。

ああ、なんとかもう少し生きて行けそうだ。