たわいない話

2011 6月27 日

昔観た映画「すばらしき哉人生」をこの年齢で観るとまた違うようだ。誰にだって苦しいこともある。死んだ方が良いなんて思うこともある。この映画はそんなときに少しだけ救いを与えてくれるのかもしれない。古き良き時代の物語と片付けられないなにかがある。あれはあれで泣いたよ。「仁」もよかったなあ。最近涙腺が弱い。ハハ。

絵を観て絵を描くと駄目だね。相手見ないと。自然や人間を見つめていないとすぐに美術のための美術になる。それに毎日連続性がないと駄目。

ビートルズは人生だと言ったけど詩人でもある。昔アルバムについている訳詩がもう一つだなあと常々感じていた。それは直感で。なかには翻訳不可能とかいうふざけたものまであって、そのまま伝えればいいんだよ!と突っ込みを入れたくなった。(COME TOGETHERでした)片岡義男の訳詩の本がある。あれ以上の訳は読む必要がないと今も思っている。片岡義男は日系二世で英語の感覚で小説を書いて一世を風靡した。まあ高校生当時の自分はただタイトルと写真がいいな、と思って手に取っただけだけど。彼の訳はきちんと歌っている。Hey Jude!の力強い詩。Strawberry Fields Foreverのシュールな歌。Yer Bluesの魂の叫び。I Am The Walursのナンセンス。revolutionのメッセージ。For No One、Here Ther And everywhereの大人の愛の歌。ジョンへの思いを歌うポールのLet It Be ,The Long and Winding Road。今でも目を閉じれば赤茶けた文庫本のあの文字が浮かんでくる。