ウナギ犬

2011 2月21日

結局は人だ、と言うことが多い。芸術作品も猿が見たらただの板だ。人がすばらしいと評価して板が芸術になる。見る側も今の人間で作る側も今の人間。作品や商品はその間にあるだけ。循環していかないと作品も死ぬ。競争がないと質も低下する。芸術なんて言葉がだめなんだな。ただの絵だ。才能なんて誰にでもあって、どう蛇口をひねるかだけだと思うことが多い。

うちの嫁さんはのんきだ。会社ではピシッとしているし、お品が良くしてるし、きびきび仕事しているようだ。こんなおっちゃんが旦那だとは思わないみたいだし、家でウナギ犬のようになってるとも思われてないらしい。ふーん。家では完全に脱力している。こたつでひっくり返ってる。ふっくらでかい枕をカメと呼んでそこに埋もれてるのが一番幸せだと言う。近所に川が流れている。幅五メートルくらいの川だ。桜並木が川沿いにあって気持ちがいい。ここにでかい鯉が何匹もいる。鳩も雀もいる。うちの嫁は動物を見ると途端にこどもになる。あぽやー! という。動物を見るとアホという。しかも本物のカメもいる。あー!石投げて。と言う。そんなひどいことできるか、と笑いながら応える。 こどものようにじーっと見ている。そういうこどもみたいになる嫁さんは、いいなあと思う。