こんな話

2010 9月25日

あれからヤンキーは静かだ。なんのことない。

こんなこと書くといつでもキレそうにおもわれがちだが、普段はそんなことはない。 しかし無礼な人間には容赦はしない。無礼にはだいたい理由がある。この場合「おまえとはなんだ!貴様!パンチパーマで髭面でびびると思ったら大間違いだぞ!」ということがある。以前東京の会社員のとき、部長とか課長とかがいきなり理不尽なことで怒鳴ってきたときもキレた。こっちもてんぱっているときで、人を見て言い方を変えてるのがありありとわかって発火。立場が上だと思ってなんでもいうこと聞くと思ったら大間違いだぞ!というとこだ。高校で授業中にも何度かキレた。なんかぐちぐちあんまり大勢で小さい奴をいじめるから「ええかげんにせえや」となった。相手は五人、こっちは一人だが、どっちの度胸がいいかは向こうがよくわかっている。一人で立ち向かう奴のほうが人間として強い。つまり無礼の前提には、虎の威を借りる姿勢がある。ちんけな名声を誇示したり、立場を利用したり、集団でつるんだり、コワモテで脅したり、インテリぶって上からものを言ったりする連中は例外なく無礼だ。そういううやからには敢然と立ち向かうことにしている。まあ裸の人間が正直にぶつかりあって悪いほうに言ったことは今までない。

こういうことに録音や録画やケータイなんかの余計な道具、警察や大きなものにいきなり依存するとめちゃくちゃになる。今の問題ってのはそういうものに頼りすぎることで起こることが多すぎ。だいたい学生時代こっちは通報される側だった。予備校時代は八人の予備校生の下宿で、あまりにも騒音がひどすぎておまわりはよく来た。近所にノイローゼみたいによく怒鳴ってるおばはんがいて「ババア」と呼んでいた。顔も知らない。よく騒いで「ババアだそうぜ」とか言っていた気がする。今思い出せばひどいもんだ。まあよく怒鳴られてたけどこんな話があった。受験前に友人の佐々木とベランダで不安な胸のうちをお互い語っていたときのことだ。「やるだけやったけどどうなるかわかんねえな」そんなことを言っていたように思う。するとババアの家から「がんばれよ!」という声が聞こえた。佐々木は

「ありがとよ!ババア!」

と言った。