新宿

2010 7月22日

先日ギタリスト荻野くんが飛び入りしたとき「流しやってよ」といったがわかってもらえなかった。(笑)まあそりゃそうか。後日「深夜食堂」を録画でみたとき、たまたま流しの回だった。あがた森魚が流しの役をやっていた。そうそう、流しとは、ギターやアコーディオンで酔ったお客の歌の伴奏をする職業です。

俺もまだ東京にいた頃、ゴールデン街の名店「しの」で何度か伴奏してもらった。「星影のワルツ」なんか歌ったっけな。ありゃ千昌夫か。そう、伝説の流し、マレンコフに伴奏してもらった。生粋の日本人だが、当時のロシアの首相に似てることからこのあだ名がついた。 調べると『NAGASHI~その名はマレンコフ~』という映画にもなっていた。しかも昨年亡くなっていたことも知った。そうかあ・・・。いい年だったしなあ。

ドラマの深夜食堂があるのは花園町界隈となっているが、ゴールデン街にあの間取りはない。その周りは飲み屋のビル街なので、あるとすれば大久保よりのラブホ街あたりかな。ああそうそう、ゴールデン街でも大久保よりで近くにそんな店もあったな。おばはんに連れ込まれそうになった恐怖の思い出がある。ゴールデン街は元赤線なので、規格が決まってて狭い。新宿は行き倒したので熟知している。

ドラマ「深夜食堂」は西口のしょんべん横丁あたりから、ガード下をくぐって歌舞伎町が現れる映像から始まる。ここに鈴木常吉の「思ひ出」という、まさにガード下あたりでつぶやくような曲が流れる。

ああ、懐かしいなあ、と思う。

俺もまたあそこで飲みてえな。