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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2010 5月31日
でかいこと考えるのもいいけど、身近なことからやってかないとね。
嫁さんの妹に子供ができた。不安らしくいろんな人に子育てのことを聞きまくってるらしい。大変だ。しかしおかげでおかあさんのお世話が我が家にまわってきた。今回は嫁さんが忙しく、はじめて一人でお母さんに会いに行く。これは首脳会談以上に大変なミッションだ。
妻の話から聴いてると、おかあさんはトラブルメーカーで強欲な人という印象が強い。おかげで最初のころは敬遠していた。しかし何回か会ううちに、そうでもないかもと思うようになった。 今回はウオシュレット設置の立会いと、書類に印鑑を押してもらうなどいろんな仕事があった。 おかあさんに最初に頼まれたのはCDの曲が聞こえないということだった。これはCDに傷が入っているようなので、買ってあげることにした。曲は美空ひばりのみだれ髪。好きな曲が聴けないというのはつらいことだろう。とても感謝された。なおかつ歌詞を書いて壁に貼って欲しいという。愛読書から移すだけだ。もちろん三番までしっかり書いてあげた。そのときどきでたまちゃんという猫がじゃれてくる。思わず笑ってしまう。コ-ヒーをいただいた。豆だらけの苦いコーヒーだった。おかあさんが、ああおいしいというので我慢していただいた。くれた相手がうまいといってる、まずいなんて言えないね。ふう・・・。ふと母方のばあちゃんのことが浮かんだ。じいさんもぼけて、誰も寄り付かないときに立ち寄ったりした。俺はどうもそういうとこがある。妹のだんなは高い料理を食べさせてあげたり、高級な財布をプレゼントしているみたいだ。俺にはそんな気のきいたこともできない。猫のたまちゃんを絵に描いてあげたら、大事に壁に貼ってあった。いろいろ話を聴いてあげて、とりあえずうなずいた。むやみに否定しないことだ、と思った。
帰りに美空ひばり、持ってきますね、といった。娘二人にはいろいろ要求をしてくる人だ。当たり前みたいに思うのかな、と思っていたら、
いろいろお金かかることばかりでごめんね、
といった。
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