ごめんね

2010 5月31日

でかいこと考えるのもいいけど、身近なことからやってかないとね。

嫁さんの妹に子供ができた。不安らしくいろんな人に子育てのことを聞きまくってるらしい。大変だ。しかしおかげでおかあさんのお世話が我が家にまわってきた。今回は嫁さんが忙しく、はじめて一人でお母さんに会いに行く。これは首脳会談以上に大変なミッションだ。

妻の話から聴いてると、おかあさんはトラブルメーカーで強欲な人という印象が強い。おかげで最初のころは敬遠していた。しかし何回か会ううちに、そうでもないかもと思うようになった。 今回はウオシュレット設置の立会いと、書類に印鑑を押してもらうなどいろんな仕事があった。 おかあさんに最初に頼まれたのはCDの曲が聞こえないということだった。これはCDに傷が入っているようなので、買ってあげることにした。曲は美空ひばりのみだれ髪。好きな曲が聴けないというのはつらいことだろう。とても感謝された。なおかつ歌詞を書いて壁に貼って欲しいという。愛読書から移すだけだ。もちろん三番までしっかり書いてあげた。そのときどきでたまちゃんという猫がじゃれてくる。思わず笑ってしまう。コ-ヒーをいただいた。豆だらけの苦いコーヒーだった。おかあさんが、ああおいしいというので我慢していただいた。くれた相手がうまいといってる、まずいなんて言えないね。ふう・・・。ふと母方のばあちゃんのことが浮かんだ。じいさんもぼけて、誰も寄り付かないときに立ち寄ったりした。俺はどうもそういうとこがある。妹のだんなは高い料理を食べさせてあげたり、高級な財布をプレゼントしているみたいだ。俺にはそんな気のきいたこともできない。猫のたまちゃんを絵に描いてあげたら、大事に壁に貼ってあった。いろいろ話を聴いてあげて、とりあえずうなずいた。むやみに否定しないことだ、と思った。

帰りに美空ひばり、持ってきますね、といった。娘二人にはいろいろ要求をしてくる人だ。当たり前みたいに思うのかな、と思っていたら、

いろいろお金かかることばかりでごめんね、

といった。