投げたい

2010 6月2日

ipadが出た。さっそくいじってきた。

ipadはやはり雑誌や新聞のフォーマットが変わる部分が大きい。単行本も重いので移行するかもしれない。材料がそろうのはこれからだろうけど、これは成功すると思う。iphoneで産経新聞を毎日ただで読んでいる実感だ。ネットのニュースより内容があるし、紙面が紙媒体と変わらない。ipadくらいの大きさで読みたいと思ってた。もちろん個人的には紙で読みたい。しかしただで読めるのは魅力的だし、金払うのがあほくさくなる。しかしこうなると紙媒体が減る。

前の仕事がDTP、パンフや雑誌などをパソコンで編集し印刷する会社にいたので複雑な心境だ。やっぱりあの業界は不況だ。新聞配達も減るかもしれない。実は新聞配達も中学、高校とやっていた。古本屋も減るだろう。ああ、これは祖父が古本屋だった!なくなる存在ばかり身近にあったな。

小学生高学年のときにラジカセを買ってもらったが、ラジオを夜中に録音するのが至難の技だった。テープは長くて120分、片面60分を寝ないで裏返さないといけない。 そのときにインベーダーゲームが出現。ゲーセンにいくのは不良だった時代だ。それからウオークマンが出た。これを編集したテープで聞くが、片面が2分ほど空白が余る。たまにテープを解体して鋏で空白を切ってつなぎ合わせたりした。大学のときにビデオが普及し始めた。CDもそのころだ。電話は留守録が出たくらいだ。パソコンはまだFMとかPCシリーズでマシン語を使っていた。20代半ばくらいから携帯が普及、WINDOWSも登場、そっからアナログな機材が一気に減っていった。そういう意味ではアナログ機器の最後の死に際を拝見させてもらった気はする。個人的におもしろかったのは、音楽ではテープの時代が一番面白かった。早送りに時間がかかるのでじっくり聴かざるを得ない。今は辛抱きかずとばせるので聴く曲が決まってくる。テープは種類によって音も違ったし、ラジオをガンガン録音してゆくのがコラージュみたいでおもしろかった。ゲームはゲーセンの時代が一番楽しかった。シンプルだし100円で一回一回が貴重だった。家でやれるようになってダラけて、複雑になって時間とられるのが面倒になった。もうぜんぜんやらない。パソコンはないと仕事にならなくなった。これも書けないのでまあいい。ビデオはDVDでも問題ないが、携帯は微妙だ。家の電話の留守録くらいでよかったと思っている。持ってるとメールも気になってしまう。ふりまわされてしまう。感度のいい耳を持ったようなもんだ。聴きたくなくても耳に入る。耳に入ると考えざるを得ない。まったく・・・。

ときどきぶん投げたくなるなあ。