甲子園

2010 3月29日

甲子園。高校野球。

昔小学生の頃高知からおやじと観に来た。高知商業の試合だった。つたの葉とぼろぼろの外野席が印象的だった。かちわりを食べた。ただの氷だった。(笑)四国にはプロ野球がない。だから野球は高校野球が唯一の楽しみだった。高知はいつも強かった。高知高校、高知商業が全盛だった。明徳がではじめて見なくなった。日本中から強いやつを集めて選手も監督も地元の人間がいないし、高知の人間はあまり明徳が好きじゃない。東京に住んでも東京の高校を応援することはなかった。巨人も大嫌いだった。かといって阪神も好きじゃない。弱いところを応援するクセがあった。

歩いて15分で甲子園球場にいけるというところに住むことになった。あのテレビで観ていた甲子園だ。テレビで観る印象と違って球場はすべてが近く感じる。外野からバッターボックスは遠いのに不思議だ。芝が青くて美しい。球場の印象はあまり変わらないのに新しくなっている。外野の上にまで登ると本当に気持ちがいい。鳩が空を飛んでいる。

一生懸命な姿を見るのは本当に気持ちがいい。応援も選手もみな全力投球だ。すべて人力。布のタマを金属の棒で打つ。応援団も人力。テクノロジーもへちまもない。空の雲がグラウンドに影を作る。なにもかもコンパクトに小さくなっていく世界で、こんなに大勢の人、大きな催しをダイナミックに見ることは普段の生活にない。高校野球は外野がタダだ。すごい!しかも家から歩いていける。だいたいどっちかの応援をしないと面白くない。俺は弱いほうを応援する。隣でおっちゃんが一リットルの焼酎の紙パック置いて、飲みながら敵のチームを応援している。こっちも負けじと敵のチームを応援する。ふふふ。これがおもろい。(笑)ここに住んでたら阪神を好きにならんとおもしろくないかも。なんて思う。

つたが里帰りして生え始め。このつたが生い茂るのが楽しみになった。