人に残す

2010 2月22日

人と人が出会ってなにが大切か。それは他人の中になにを残したかということかもしれない。種をまき、花を育てる。自然の中で当たり前におこなわれていること。そんなこと。

ゴッホの種は生きているうちには咲かなかったけれど、今は世界中に花開いている。普通の仕事もそう。生活のために我慢する義務。そういう要素もあるだろうが、仕事を通じて人が出会い、どこかの誰かになにかを残す。ろくでもないこともいいこともいろいろあるなかで、人と人が絡み根を張ってゆく。

このまえ実家の草刈をやっていたら、ものすごい木が根を張って屋根まで覆う勢いで大きくなっていた。必死になってナタで木を切った。根元をいくら切っても上のほうで絡み合って落ちてこない。仕方なく一つ一つ枝を落としていった。人間もひとの心もこんなもんなんだろうと思う。成長した仮定があって、いろいろなものが絡まって一本の木になる。そいつをたたっ切るのは相当な力が要る。人でも木でも真正面から対峙するのは中途半端じゃできない。切り終えた後はへとへとになった。

安全なわかりきった範囲の人間だけと付き合っても感動がない。異なった立場、人種、年齢や性別を超えて、じぶんのなにかを残せたときに感動したり興奮したりする。

感動したい。