描く

2010 1月27日

美術年鑑とかいう怪しげな基準を駆逐する意味で小山登美夫の意義はあった。ワールドスタンダードを日本に定着するという。だから外国から見たジャパンポップなわけだ。そう意味でも世界基準があの幼稚で病気のイコンなので、アートの価値とかは関係ないとも言える。ああいうハンコならなんだっていいわけ。

だから世界的な潮流のなかで異端たりえているのは、日本では近代美術以前の根源的な部分に触れているものだと確信している。文化や社会の中で普遍的なものがアートでは異端ということ。大島渚の信奉者としてはふさわしいんじゃないか?

筆はガソリンでも一本しか使ってない。あまり丁寧に扱わない。ちょっとぼろぼろになっていい感じになる。先が乱れてちょうどよい。しかも安物がいい。高くて丁寧に扱うときれいな絵になりすぎ。ペンキの筆も試しに使ったがダメだった。今回も筆を戻して墨の濃度を変えるとましになってきた。紙に抵抗が少ないので、またコンクリートをメディウム混ぜて塗った。ペンキの筆も滅多切りにして使う。本当はチェーンソーのようなもので木を切るような描き方がしてみたい。この前は粘土を使ったがいまいち。土は剥離しやすい。筆ももっと長くもてないかジョイントしている。筆を突き刺すように描いたりもする。いらいらしてると絵を描くと落ち着く。でも本気で描くと地獄のようになる。(笑)