帰省(両親)

2010 2月13日

朝から千光士母にたたき起こされた。「いつまで寝よるぞね!」母は70になるが相変わらず前回フルパワーだ。だらだらしよると調子が悪い。とかいって動き回る。子供がろくでもないのがなんなのか、とにかく働き者だ。まあ落ち着いているときはどしりとしている。実家の整理に手伝いにきたときも、ばっさばっさと竹を切りまくっていた。俺にはあの集中力はない。

その母を今回描くことにした。母の生まれたところは名古屋だが、思い出は高知市にあり、すべり山が印象深いらしい。お城の下で、じいいさん家の近くでおれもよく遊んだ。ダンボールを使ってすべって遊ぶ。それがすべり山の由来かもしれない。昔の写真から見せてもらった。幼い頃から母の一生をたどった。それはなんとも気恥ずかしいような、奇妙な気持ちだった。おばあさんの若い頃を見た。なんとも女優のような気品がある美女だった。「・・・なんでああなるが?」「生き方がでるわね」俺の知ってるばあさんはいつも苦虫をつぶしたような顔をした、貧しい出で立ちの老婆だった。ほうじのじいさんの顔も見た。これがああなって母につながって、そして自分になる。

今回不動産やに聞くと、千光士のことも知っていた。おやじのことも知っていた。おやじはこのあたりでは結構有名だった。「絵と音楽をようやりよったね。あんたもやりよるかね」「・・・はい」そんなやりとりがあった。

母や父の知らない部分をもっと知りたくなった。