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画家。人を描くことを主体に活動している。インスタレーションなどのダイナミックな展示から小品まで幅広い展示方法が特徴。主にシンプルな素材で力強い作風で描き上げる。近年では様々な手法で新しい表現に挑戦を行なっている。
人と対峙して描く「1×1プロジェクト」を中心に活動。ギャラリー21+葉 ギャラリイK ギャラリー16 gallery wks.など多数で個展。神戸などを中心にライブペイント活動も行う。
2010 2月13日
朝から千光士母にたたき起こされた。「いつまで寝よるぞね!」母は70になるが相変わらず前回フルパワーだ。だらだらしよると調子が悪い。とかいって動き回る。子供がろくでもないのがなんなのか、とにかく働き者だ。まあ落ち着いているときはどしりとしている。実家の整理に手伝いにきたときも、ばっさばっさと竹を切りまくっていた。俺にはあの集中力はない。
その母を今回描くことにした。母の生まれたところは名古屋だが、思い出は高知市にあり、すべり山が印象深いらしい。お城の下で、じいいさん家の近くでおれもよく遊んだ。ダンボールを使ってすべって遊ぶ。それがすべり山の由来かもしれない。昔の写真から見せてもらった。幼い頃から母の一生をたどった。それはなんとも気恥ずかしいような、奇妙な気持ちだった。おばあさんの若い頃を見た。なんとも女優のような気品がある美女だった。「・・・なんでああなるが?」「生き方がでるわね」俺の知ってるばあさんはいつも苦虫をつぶしたような顔をした、貧しい出で立ちの老婆だった。ほうじのじいさんの顔も見た。これがああなって母につながって、そして自分になる。
今回不動産やに聞くと、千光士のことも知っていた。おやじのことも知っていた。おやじはこのあたりでは結構有名だった。「絵と音楽をようやりよったね。あんたもやりよるかね」「・・・はい」そんなやりとりがあった。
母や父の知らない部分をもっと知りたくなった。
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